011
Ib Spang Olsen / Voksen Fælden



君はどこへ

行ってしまったのか?

ある夏の日の朝
ひとり 遠くへ


あの日
君が去った
家の周(まわ)りでは
早起きの蝉(せみ)が
鳴いていただろうか


暑さ知らずの
雀(すずめ)たちが
おしゃべりしていただろうか


君は見ただろうか

風にお辞儀(じぎ)する
向日葵(ひまわり)

西日(にしび)を受(う)けて
赤くなった
白い入道雲


君は聞いただろうか

浜辺の
潮騒(しおさい)の
囁(ささや)

突然訪れる夕立(ゆうだち)

君を驚かす雷鳴

世界を白黒画面に変える
稲光(いなびかり)


あの怖(おそ)ろしい
大災害も
乗り越えたというのに

それなのに

君は
行ってしまった
遠く 遠くへ

なぜ君は
ひとりで…

どうして
ひとりで…


   (アラン)




 

一青窈「かざぐるま」


待つことも恋でした

君が沈むまで
僕と沈むまで
幸せな夢の中で


 

蔡淳佳「等一個晴天」

(シンガポールの女性歌手)