Quatre Saisons ~絵本と ことばと 恋バナと~

昔々、ある所に"アラン"という名の怠け者の子供がいました。 その子は、大人になると洋書の絵本屋になりましたが、宣伝も商売もうまくありません。 ある日、こわ~い鬼から言われました。「アラン、せめてブログぐらい書いて、自分の店を売り込め!でないと、おまえを食っちゃうぞ!」と。 アランは「え~、めんどくさ~い」と思ったのですが、食べられちゃっては大変です。 そんなわけで、ブログで自分とお店のことを紹介しなければならなくなったアランは…

2017年08月

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CLAMP / Chobits 1



君は
どこへ
行ってしまったのか?

ある夏の日の朝
ひとり 遠くへ

あの日も
木の葉を通して
輝いていた
夏の
強い光

〔あの日の想い出
 遠く遠くへ〕


僕たちが出会った
あのプレハブ校舎


君は
可憐な制服姿
長い髪に
スカート翻(ひるがえ)し

君の瞳は
好奇心と憂鬱(ゆううつ)とに
揺れる乙女


〔あの頃の想い出
 遠く遠くへ〕


僕たちの視線は
どこへ行こうとも
お互いを
捉えていた
離さなかった

それなのに…

いつしか
離れてしまった
君と僕

〔君の想い出
 遠く遠くへ〕


そして
ある夏の日の朝

君は
何も言わずに

行ってしまった
ただひとり

〔遠く遠くへ〕

誰に知られること
なく

〔遠く遠くへ〕

あの輝く瞳を
二度と開くこともなく

〔遠く 遠くへ〕



どうして
そんなにも早く…

みんなに
「さよなら」も
言わずに…

ひとりで
君は


   (アラン)








夏川りみ「木蘭(もくれん)の涙




スターダストレビュー 「木蘭の涙」


 

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Ib Spang Olsen / Voksen Fælden



君はどこへ

行ってしまったのか?

ある夏の日の朝
ひとり 遠くへ


あの日
君が去った
家の周(まわ)りでは
早起きの蝉(せみ)が
鳴いていただろうか


暑さ知らずの
雀(すずめ)たちが
おしゃべりしていただろうか


君は見ただろうか

風にお辞儀(じぎ)する
向日葵(ひまわり)

西日(にしび)を受(う)けて
赤くなった
白い入道雲


君は聞いただろうか

浜辺の
潮騒(しおさい)の
囁(ささや)

突然訪れる夕立(ゆうだち)

君を驚かす雷鳴

世界を白黒画面に変える
稲光(いなびかり)


あの怖(おそ)ろしい
大災害も
乗り越えたというのに

それなのに

君は
行ってしまった
遠く 遠くへ

なぜ君は
ひとりで…

どうして
ひとりで…


   (アラン)





一青窈「かざぐるま」


待つことも恋でした

君が沈むまで
僕と沈むまで
幸せな夢の中で


 

蔡淳佳「等一個晴天」

(シンガポールの女性歌手)



 

 

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