Inger & Lasse SANDBERG / Lilla Spöket Laban får en lillasyster
残って仕事してるのは
私ひとりだけのようだった
静まり返った部屋の中に
私の叩く
キーボードの音だけが
響いている
もう、これぐらいにして
そろそろ帰ろうか!?
そう思った時だった
うん?
廊下(ろうか)で何か
物音がしたような…
仕事で疲れ果てた
神経を集中させ
最後の力を振り絞って
耳を澄ませる
全精力を注いで
聴音装置ソナーに
耳を傾ける
潜水艦乗りのように
全身を“耳”にして
♠
その物音は
こちらに向かって
近づいてくる
どうやら
誰かの足音のようだ
コツコツと
誰だろう?
こんな時間に
やって来るなんて
♠
そして
その足音は
私のいる部屋の前まで来ると
ぴたっと止まった
???
扉が
静かに開く
・・・
♠
そこに立っていたのは
…
…
君だった
谷山浩子「ここにいるよ」
ささやかな 明かりだけど
わたし ここにいるよ
あなたが生きている
それが誰かをいつも
あたため 照らしてる
それを忘れないで